邪悪な姉妹
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、Toison d'Orは東京とベルギー在住の姉妹ユニットです。毎日のようにメッセージのやり取りをしています。もちろん、話の内容はToison d'Orについて。なかなか期待通りには行かず焦ってしまうこともよくあります。
ニット製品以外で何か売れる物はないか?そう考えて、ハロウィーンのパンプキンランタン用のかぼちゃを畑で育てて売ろう!そしてかぼちゃ御殿を建てよう!と妄想し始め、春に種を蒔き一生懸命育てて収獲できたのはわずかに5つ。夢のかぼちゃ御殿建設は来年に延ばされてしまいました。しかし、姉の妄想は尽きません。次に目を付けたのがサンゴミズキの枝。赤が鮮やかなサンゴミズキの枝を花屋へ卸そうと頑張ったのですが、郵送料の方が高くなってしまうという始末。なかなか上手く行きません。ちょっとやけっぱちになってしまった二人。「何でも売ってやる」症候群に罹ってしまったようです。
そんなとき、きっと妄想し過ぎたのでしょう、姉が邪悪な自分は地獄に落ちると言いだしました。彼女の頭の中でどんな惨劇が起きてしまったかは分かりません。そこで、私も姉が地獄に落ちるなら自分も絶対に落ちると答え、二人の妄想は地獄へ行ったのです。すると、姉は「じゃあ、地獄でも二人で毛糸売ろう!」と何とも明るいリアクション。すかさず私も「じゃあ、じゃあ、カンダタに売りつけよう。この糸をたどれば極楽に行けます。摩耗しにくく、切れないソックヤーン!」。大喜びの二人です。しまいには、「ねえ、このネタ『聖おにいさん』の中村光に売れるんじゃん?」「売れる!売れる!」。何でも売ろう症候群は妄想と伴に重症化していくのです。
カンダタに購入されてしまう前に、摩耗しにくいソックヤーンで靴下を編んでみませんか?
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