究極の手作り
新しく編んだベレー帽。色もピンクと鮮やかで、カシミア+シルク+アルパカ+モヘアとフワフワ柔らかなお気に入りの商品。どうやって写真を撮ろうかと迷っていました。ニット帽の場合は、平置きでも充分商品の良さを紹介できるけれど、ベレー帽となると、そうもいきません。
ふと主人と出会った頃、彼のアパートにガラスのケースに入れられた石膏の頭部に緑のカツラを被せたオブジェがあったのを思い出しました。まだあるかきくと、納屋にあると言う。お願いして取って来てもらうことにしました。よーく見ると、誰かに似ているこの石膏。はっ、これは主人の頭部ではないか?そうなのです、まだブリュッセルに住んでいるとき、夜間の成人コースでアートの授業を受講していた主人は、課題で自分の頭部を石膏で作っていたのです。頭のサイズも等身大だそうです。
早速写真に撮って、姉に送ると、笑い泣きしながら、「怖すぎる〜」。主人に伝えると、「表情がちょっと硬いからね」。私は心の中で、そこなのか?と思っていました。すると、なんと主人は自分の顔にプチ整形をほどこしたのです。口角を微妙に持ち上げ、目を少し大きくして、少し柔らかい雰囲気の顔に。
それが、この上の写真です。プチ整形までした彼はモデル然として、素敵にほほ笑んでいます。主人もご満悦の様子で、いいねえ、この写真。姉は、この恐ろしい石膏で遠い客足がもっと遠くなってしまうのではないかと不安な様子。私は、兎に角売れてくれー。と三者三様の思い。
因みにこちらが整形前の「彼」です。
ベレー帽に興味のある方はこちら。(石膏は売り物ではありません!)