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Jane


世のニッターの皆さんは編み物をしながら何をしているのでしょうか。ほぼ日でも有名な三國万里子さんは、本当に素敵な作品をいつも発表されている憧れのニッターです。夏は朝3時半、冬は5時に起きて編み物をしているそうです。(姉も顔負けの早起きさんです)木漏れ日の中大きなヘッドホンでキリンジを聴きながら編んでいる姿はお洒落そのもの。

それでは、私たちToison d'Orのニッター姉妹は何をしながら編み物をしているのでしょうか?編み物の友は「サスペンスドラマ」です!複雑すぎるサスペンドラマはダメです。ドラマに集中しすぎると目数を間違えてしまうし、編み物に集中してしまうと話が分からなくなってしまうから。先日も姉は『獄門島』を編み物をしながら見てしまい、一番大切な箇所を見過ごしてしまったのです。話筋を知りたくなった彼女は居ても立っても居られず、「ねえ、獄門島の最後教えて〜」と私に電話をかけてきました。ドラマの選択を間違ってしまったいい例です。

では、編み物にはどんなドラマが合っているのか。それはまさに、アガサ・クリスティーシリーズです。ミス・マープルからポアロまで、最低でも4回は制覇しました!もう4回も見ていると話筋を楽しんでいるのはありません。細部を見て楽しんでいるのです。例えば、歴代のミス・マープルはアメリカ式の編み方なのねえ。フランス式しかできない私、ミス・マープルにはなれないな〜。(誰も、ミス・マープル役をやってくれなど頼みもしないのに)と、独り言ち、甥のレイモンドや牧師さんに毛糸玉を巻くのを手伝わせているのを見ると、現代では綺麗に毛糸玉を巻いてくれる機械があるんですよ、ミス・マープルと(心の中で)話しかけたりしています。最近は、アガサ・クリスティーの小説をフランス風にアレンジしたドラマを見てから、それのイギリス版ドラマを見て、どちらがいいかを見比べたりしています。そんなオタクのようなことをして、針は進んでいるのかい?もちろんです。そうして出来上がったのが、写真の帽子です。その名も、Jane。因みに、姉の次の作品の名は「スケキヨ」でしょうか?

Janeに興味がある方はこちらへ。


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