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靴下100足編めるかな Arbre de Vie   2&3/100


靴下100足編めるかな、第二弾と第三弾。色違いのアラン模様の靴下です。色も模様もとても気に入っている商品です。Arbre de Vieー生命の樹ーという名はこの靴下のモチーフから取りました。アラン模様にはそれぞれ名前と意味があり、「生命の樹」とは長寿と子孫繁栄の願いが込められているそうです。

アランセーターはアイルランドの小さな島「イニシモア」「イニシマン」「イニシアイ」の三島からなるアラン諸島で生まれました。冷たい風を通さないように毛糸を複雑に編み込んだ知恵の結晶がアラン模様なのです。

大切な家族が海で遭難事故にあったときに、自分の夫、兄弟であることがすぐに分かるように、家それぞれで模様が違っていたと言われています。この話が本当かどうかは分かりませんが(アランセーターが売れるように誰かが言い始めたとも言われています)、想像したら悲しくなってしまいました。家族を暖かく包んでくれるセーターを編みながら、その大切な人の死を考えなければならない生活。胸が痛くなります。

アラン模様の代名詞と言ってもいいものに、「ケーブル」(縄編み)があります。ケーブルは漁師の使う命綱と農業で収穫物を束ねる綱を意味しているそうです。半農半漁の生活をしているアラン諸島の人々の生活を表している模様です。だからでしょうか、本当に多くの種類のケーブルがあります。

ケルト文化の影響を色濃く残しているアイルランド。アラン模様にももちろんケルト文化の影響が見られます。縄を複雑に絡み合わせ、「永遠」や「不滅」を意味したり、魔よけの意味を持つ模様にしたり。

アラン模様を家紋のようにしていたかどうかは分かりませんが、アランセーターに込められた思いはやはり大切な人を守りたいということなのではないでしょうか。もうすぐクリスマスです。昔も今も大切な人を守りたいという気持ちに変わりはないと思います。そんな人を思いながら、アラン模様の靴下でも編んでみませんか?

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