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東京スピニングパーティー


東京スピニングパーティー

9月に錦糸町で開催された東京スピニングパーティーに参加しました。日本最大の羊毛フェスティバルということもあり、初日の開場前には長蛇の列ができるほどの賑わいでした。さて、我らがトワゾンドールのブースはどうだったかといいますと?午前中はなかなかお客様に振り向いてもらえず、少し慌てましたがお昼近くなってから興味を持って下さる方がお店をのぞいてくださるようになりました、。朝一でいらっしゃるお客様はやはりお目当てのお店があるようで、駆けるようにして会場を移動されていました。私たちのような初めての参加のお店は、お目当てのお店が終わってからということでしょうか。

酷暑の中、冷房もない状態で日々毛糸を染めていた私ですが、頭の中でブースの様子を妄想し、お客様とのウィットに富んだ疑似会話を繰り広げていたのですが、現実は全く違ったものでした。慌てる慌てる、震える震える、口が回らない回らない。初心者丸出しの接客だったと思います。そして目からは「買ってくれビーム」を出し続けてしまいました。私のビームに焼かれてしまったお客様もいたのでは?

そんな中とても可愛らしいアメリカ人の女の子たちの集団がお店を見にきてくれました。みなさん手編みのセーターを着て色々と物色していました。一人の子が私たちの毛糸を気に入ってくれたようで「私これ買うわ」と言うと、隣の子が「私、今日は毛糸を買わないって決めてるの!」とヤクの毛糸を片手に言うと、もう一人の女の子が「じゃあ、なんでここに来てるの?」と一言。すると、「私、買わないって、決めてたのに~」と言いながら、クレジットカードを渡してくれました。本当に可愛らしいやりとりで、こちらも思わず微笑んでしまいました。ネット販売ではお客様がどんな気持ちで私たちの毛糸を見ているのか、「買うぞ!」と決めるまでの心の動きなど、全く分かりませんでしたが、こんなふうに、目の前でお客様の様子を見ることができて感動してしまいました。大げさな言い方かもしれませんが、自分の作った物が人の心を少しでも動かすことができるんだと実感できました。

その他にも、「インスタを見て来ました」とおっしゃってくださったお客様。細々とではありますが、インスタ続けてきてよかったと思った瞬間です。そして、当店の毛糸で早速素敵な靴下を編んでインスタに載せてくださったお客様もいます。(左写真)準備は本当に大変でしたが、ネット販売だけでは絶対に味わうことができない喜びを得ることができたイベントでした。時々、今でもふとした瞬間、「ああ、あの毛糸を買ってくださったお客様、今どんな物を編んでいるのかしら」と想像を膨らましております。

最後になりましたが、私たち姉妹を応援しに、わざわざ会場にまで足を運んでくださった方々、本当にありがとうございます。